先週末、愛知建築士会のコンペの1次審査員を務めました。
このコンペ、学生時代に尊敬する先輩たちや同僚たちがたくさん受賞していました。
自分はタイミング合わず出せなかったのですが、そんななんとなく親近感のあるコンペ。自分としてもとても勉強になりました。
審査は少ない点数の中から選ぶ、比較的ゆったり、じっくりとした時間でした。
だからこそ、個々人の審査基準もわかるし、一言で場が動くこともある。
コンペは水物、なんてよく言われますが本当にそうで、
審査の順番、発言のタイミングが異なれば結果は変わる。
そんな場面を目にしました。
一方で、確実な力のある作品は残る。
一時の議論で外れても、誰かが必ず戻しにきます。
落ちても気にしないでいいけど、
落ちたらそれは圧倒的な案ではなかった、
ということ。
勉強になります。
同時に、僕らの時代は70を超える作品数でしたが、現在はその1/3以下。
当時は、
5秒で心を掴まないとだめ。
それで1分で伝わる構成を。
身のある骨太な提案ができる地力は不可欠かと。
時代の流れとしてコンペ応募数は全体的に激減しているそう。
学生にはぜひ積極的に参加してほしいものです。
2次審査は原田さん。
どんなものが残り、どういう風に評価されるかを分析すること。
その繰り返しがコンペを勝つ唯一の理論的方法論だと思います。
お時間ある方はぜひ。